CA社員から「プーペは整形で儲かってるんですよウヘウヘ」なんて話を聞いても
「はあ?モバゲーとかGREEとかでも整形なんて普通にあるじゃん?
人(アバター)は見た目が9割、なんて言うけど、そのうちのほとんどが顔で評価されていると(多くの女性が実体験上)感じているところですので、みんなが整形に金かけるなんて分かりきってるじゃん?今更何ハシャいじゃってんすかCA社員。」
くらいに思って、実際にプーペの新しく登場した整形スポット「ビューティープーペビル」をチェックするのを怠っていたのですが、今日初めて見てびっくりしました。
その価格設定について。
高い!と思いました。
どうして高いと感じたかについて、以下の2つの観点からこの後説明します。
- 何となく
- モバゲーやGREEの整形と比べて
プーペガールのアバター整形の価格設定は、極めて妥当であることが分かりました。
それについて最後に説明します。
- プーペ内の物価から考えて
では、まずは最初に高いと感じたことについて説明していきます。
何となく、高い。
「ビューティープーペビル」で出来る整形メニューは4つ。目の形、顔と口の形、ほくろの位置変更、そばかすを取る/付ける。それぞれの値段と共に下で紹介します。
目の形の変更に1000リボン(=1000円)
目の形は以下にある目の中から好きなものに変更できる。これが1000円。顔と口の形の変更に1000リボン(=1000円)
目と同じく。どれも同じに見える、それはおじさんですよ?
ほくろの変更に100リボン(=100円)
ほくろは100リボン。泣きぼくろが口付近にあるのは、アバターの目がでっかいからですね。
そばかす変更100リボン(=100円)
そばかすの有無が選べる。初期設定で調子に乗って(貰えるものは貰っておけ精神で)そばかすを付けてみたものの「冷静に考えて要らないだろJK」と思ったユーザーが一定数いると思うので、これは地味に需要有りかと思います。
さて、以上の4つ。どうでしたでしょうか。
ちょっと高いように感じませんでしたか。私は、高いなあと思いました。
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しかし何となく高いなあと思っているだけではどうしようもありません。
そこで、普段利用しているモバゲー・GREEと比べてみました。
モバゲー・GREEと比べて、高い。
モバゲー | GREE | プーペ | |
スカート | 100~140G | 120前後G | 80R |
インナー | 80~170G | 130前後G | 80R |
ワンピース+靴 | 150~250G | 230前後G | 200R |
整形 | 80~180G | 120~290G | 2,000R |
服に関してはモバゲー・GREEよりやや安めにも関わらず、整形だけは異様に高い。
ちなみに、モバゲー・GREEでは整形は顔丸ごと交換しか出来ないので、プーペもそれに合わせて(目整形)+(輪郭整形)=2,000リボンで比較しています。
しかし、モバゲー・GREEの価格設定とプーペガールの価格設定を比較する必然性はあるのでしょうか。というのも、モバゲー・GREEとプーペガールでは、同じアバターコミュニティサイトではありますが、そのコンセプトが異なるのです。
- モバゲー・GREEは、現実世界と関係のない仮想世界である。
- プーペガールは、現実世界と結び付いた仮想世界である。
- モバゲー・GREEは、仮想通貨を手に入れることで、アバター用アイテムを購入できる。
- プーペガールは、現実にある自分の所有物を写真で投稿することで、アバター用アイテムが手に入る。その補助的な役割として、仮想通貨を手に入れることでも、アバター用アイテムを購入できる。
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そこで次は、プーペ内の物価から、整形価格の妥当性について考えてみます。
今までは「プーペの整形は高い!」という説明でしたが、ここでは「極めて妥当」であることを説明してまいります。
プーペ内の物価で考えると、極めて妥当。
やや話が迂回しますが、プーペ内で流通している代表的な商品としてルイ・ヴィトンのバッグ「ダミエ」の価格設定について見てみます。ヴィトンのバッグの値段設定
以前プーペ内に、限定的にルイ・ヴィトンショップが入っていました。そこでは、現実商品そのままのアバター用ダミエやモノグラムが売られていました。
参考とするべく、その値段設定を見てみます。
「ダミエ ネヴァーフル」 500リボン(=500円)
本物そっくりに作られてプーペ内で販売されたヴィトンのダミエ。500リボン(=500円)で売られていました。
「ダミエ ネヴァーフル」 約75,000円
これが本物のヴィトンのダミエ。Mサイズは76,650円。ここでは計算のしやすさから75,000円とします。ここで1つの仮定が思い浮かびます。
仮説
プーペガールの中の人は、下の式を基にアバター用商品の価格設定を行っている。(現実世界の人間用価格)/150=(プーペ内のアバター用価格)
※(現実世界のダミエ)75,000円/(プーペ内のダミエ)500円=150より
検証
以下で、ヴィトンのダミエ以外の商品に当てはめて検証してみます。 アバター用 (仮想世界) | 人間用 (現実世界) | |
ヴィトンのダミエ | 500円 | 75,000円 |
公式ボレロ | 80円 | 12,000円 |
公式スカート | 80円 | 12,000円 |
フリマのスカート | 10円 | 1,500円 |
目の整形 | 1,000円 | 150,000円 |
輪郭整形 | 1,000円 | 150,000円 |
ほくろ整形 | 100円 | 15,000円 |
そばかす整形 | 100円 | 15,000円 |
※フリマのスカートは、「きせかえフリマ」という不要なアイテムを各人が売買するプーペガール内の市場で流通しているスカートのだいたいの値段
検証①ボレロ
左がプーペガール内で販売しているボレロ。右はマルイのオンラインショッピングサイトで売っているボレロ。
(アバター用ボレロ)80円×150=(人間用ボレロ)12,000円
丸井では同型のボレロが12,390円なので、誤差の範囲内といえます。
検証②スカート
左がプーペガール内で販売しているスカート。右はマルイのオンラインショッピングサイトで売っているスカート。
(アバター用のスカート)80円×150=(人間用のスカート)12,000円
ビンゴです。
現実世界とリンクしたプーペガール内の価格設定式
つまり、プーペガールでは、以下の式を用いて、プーペガール内の商品価格を決めているということが分かりました。(現実世界の人間用価格)/150=(プーペ内のアバター用価格)
整形価格は妥当か?
では、今回の整形料金は妥当と言えるでしょうか?目の整形に焦点を当ててみます。ところで、目の整形と言っても色々あります。まぶたを糸で留めるプチ整形から、目頭や目尻を切って目を大きくするものまで。
今回のアバター整形は、プチ整形ではないでしょう。1年で糸が取れたりしないですし、目の形そのものが変わるという、割と大きな手術をしているように見えます。
さて、そんな前提の中で、神奈川クリニックさんの料金表を見てみましょう。
これを先ほどの公式に当てはめてみます。
(現実世界の人間用両目整形価格)15万円/150=(プーペのアバター用両目整形価格)1,000円
思い出してみてください。プーペガールの目の変更はいくらだったでしょうか。
1、000リボン(=1、000円)ですね。まさに公式に則った、妥当な価格設定であると言えます。
結論
- 現実世界と無関係の仮想世界を構築するモバゲー・GREEと異なり、プーペは現実世界と結び付いた仮想世界というのがそもそものコンセプトである。
- 現実世界からプーペ世界に価格を転換する公式が存在している。
- 今回の整形価格は、その公式に当てはまっている。
- よって、プーペガールのアバター整形の価格設定は妥当である。
以上です。
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※1000リボン=1000円と記載していますが、実際は1000円=1010リボンなので、1000リボン=990円です。分かりやすさを優先して1000円とさせていただきました。ご容赦願います。
※モバゲー、GREE内のアバターアイテムの値段に関して、顔整形については念入りに調査しましたが、その他の洋服に関しては余りのアイテム量の多さに、最高値・最安値品を見逃している可能性があります。何か間違えがあればご指摘をお願いします。
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