家の中でも魚を釣るべく、真剣な目で携帯電話を睨み付けて、怒涛の連打・連打・連打・連打・連打・連打・連打、「面白ーい!釣り★スタ面白ーい!すごーい!かわうそが釣れました!」などと興奮気味にまくし立てて、家族の者には就職活動が上手くいかずに現実逃避していると思われているかもしれないけれども、知ったことではない。そんな家族の一員である中学生の弟が私に言いました。
「釣り★スタ」やってんの?それ俺のクラスの友達でめちゃくちゃハマッてる奴いるよ。
ええええ?!K君。この前「クラスの人は誰もGREEやってない、誰も知らない」って言ってたじゃないか!ブログで発表しちゃったんだぞ!どうしてくれる!
いや、GREEは知らない。何それ、釣り★スタと関係あんの?
うさぎ、ぽかーん。
そうです。何年か前にモバゲーが出てきた頃にモバゲーは知ってるけど、SNSは知らない---高校生のケータイ利用の実態は(ITMedia +DMobile)なんて記事があったけれども、ITMedia君。今は釣り★スタは知ってるけど、GREEは知らない中学生の時代ですよ。
そして、この事態は、GREEの戦略通りである(SNSを知らないモバゲーユーザを作ったのがモバゲーの戦略だったのと同じように)。
GREEは現在、「釣り★スタ」と「クリノッペ」単独のテレビCMを打っている。
またGREEの中でこの2つに次ぐ第3・第4のゲームを育てている。
そして、おそらくこの調子で更にどんどん優れたゲーム(面白くて収益性の高いゲーム)を増やしていくつもりなのだ。
そういえば、ゲーム類に一切の興味のない母は、それでもマリオやピカチュウは知っていて、当然区別もつくが、ファミコンとスーファミと64とプレステとプレステ2とwiiとDSとPSPは、どれもこれも同じだと思っている。区別なんて付かない(私自身もそんな認識に近いけれども)。
GREEはそんな状態を目指しているに違いない。だから中学生がGREEなんて名前を知らなくたって、全然問題ないのだ。むしろほくそ笑んでいるかもしれない。
ちなみに、釣り★スタにハマる弟の友達はコンプリートに命をかけているらしい(分かる、分かるぞ!)。
それから、ちょっとケータイを貸して弟に釣り★スタをプレイさせたら、普段は「ケータイのゲームってショボいじゃん」と言っていた彼も、大変に面白がってましたよ。私より遥かに上手にプレイするので癪でしたが。
そして弟をここぞとばかりにGREEに招待しようとしたら、彼は来年受験で今後1年は勉強に力を入れなければならないらしく、母に「うさぎちゃん、変な誘惑するのやめてくれる?」と叱られてしまったのでした。ああ、500Gと釣りグッズが手に入ったはずなのに・・・。
うさぎ、ぽかーん。
クリノッペを語るモバゲー会員(九段ではたらく会長のここだけの話)というのは、こういう事態のことだったんですね。
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